2017年11月29日水曜日

【ZERO-G】datafileシリーズを今から正規で入手、サンプリングして自作曲に使えないか調べてみた【DTM】

おはようございます

"カエルの合唱"を"屁"で奏でているXan999です。



以前の記事でサンプリング素材の利用規約が厳しい事について若干触れました。サンプリング素材を利用することで楽曲制作時間の短縮が期待できるなど便利ではあるのですが、キチンとルールを守らないと面倒なことになるので気をつけなければなりません。

今回は、【サンプリング素材の利用規約】【過去に販売されていたヒット作"datafile"シリーズのサンプリングCDをこれから入手して使うことができるか】を織り交ぜながらの内容です。ネット上では様々な情報が入り乱れていますが、問い合わせてハッキリしたのでここで自身が知り得た情報を共有できればと思います。

・サンプリング素材とは



ドラムの音やシンセサイザー、人の声などの音素材のことです。この素材を自分の楽曲へ組み込む事で楽器が弾けなくてもシンセサイザーのメロディやコンガのループなどを再現出来ます。プロからアマチュアまで幅広く利用されていてマストアイテムといっても過言ではないくらい浸透しています。

因みにさきほどの楽曲では"屁"と"トイレを流す音"がサンプリング素材にあたります。
屁の音を収録したサンプリング素材、そんなのもあるんですよコレが↓



以外と高かったんだよなぁ・・・

『ORIGINAL FART COLLECTION』
 http://sonicwire.com/product/27651






・代表的なサンプリング素材


代表的なサンプリング素材の一例としてご紹介するのが、90年代に登場したサンプリング素材、みんな大好き"ZERO-G"の"Datafile"シリーズです。ダウンロード販売がまだ主流ではなかったこの時代はサンプリング素材の収録媒体はCDでした。

どうでしょう?使えそうでしょう?
0:23あたりの声ネタは"細川ふみえ"の"だっこしてチョ"で聞けます(今思いついた曲)



0:21あたりに出てきます。曲は石野卓球だったかな・・・?アイドルには珍しいGABBERな曲ですねー。そしていいおっぱいだなぁ


他にもRAVEやジュリアナテクノでよく聞く音ネタがこのCDに詰まっています。全部で3種類出ていますがいづれも人気で2には"Somebody screams!"の声ネタが入っています。それゆえ今でもプレミアがついておりオークションでは高値で取引されています。他にもゲオで見つけて買ったとか、メーカーは中古使用を暗黙しているとか色んな書き込みをネット上で見かけます。

でも、それっていいの?
オークションや中古で購入した場合って利用規約に引っかかるんじゃないの?


・利用規約


新品で正規に購入した個人へのみ音素材の使用を許可する。 

音素材単体ではなく他の音とミックスして抜き出せない状態にすること。

音素材を他の人に売ったり譲ったり担保にしないこと。

音素材の著作権はメーカー側にあり音素材を買った人はあくまでも使用権を獲得しただけであること。

音素材を使って新たに音素材を作らないこと。


大まかですが基本的に全てのメーカーに共通する利用規約はこんなところでしょうか。ただしメーカーによってはこれ以外の制約が課されている事もあります。

残念ながら私は"datafile"シリーズのライセンスを持っていないので、今から手に入れるには中古くらいしか術がないと思います。でもその辺どうなんだろうと思い、調べてみたのが以下の3点です。

新品で購入できないか。

オークションなどで中古販売されている物を購入して自作曲に使用しても良いのか。

新品で売っていない(廃盤になっている為新品での購入は絶望的である)ため商品自体は中古で購入して使用権(ライセンス)だけを買うことは出来ないか。

三つ目なんかは本当に苦肉の策なのですがそうしたことは出来ないのかと。

 

 ・新品で購入できないか


販売元は英国の"ZERO-G"ですが、日本の販売代理店"クリプトン"を見てみましょう。 
ばっちり書いてますね。"この商品は廃盤です"と。この一文の虚しさといったらもうね。
 
新品で買うのは無理です。廃盤となれば店舗に出回っている分が売り切れたらそこで終わりです。寧ろ今現在売っているのを見たことがないですしあったとしてもそれは中古でしょう。復刻されるのを願うしかないのでしょうか?


・中古販売されている物を購入して自作曲に使用しても良いのか


そのまんまのQ&Aがありました。

"サンプリングCDの使用権は、製品のオリジナル購入者に対してのみライセンスされるものです。サンプリングCDを中古で買われたお客様にはサンプリングCDの使用権は移転しませんので、従ってサンプリングCDに収録されている音ネタを使用することはできません。正式に製品をお買い求めの上ご使用ください。"(原文ママ)

だめじゃんΣ(・∀・;)
「オークションで買った」「ゲオで買った」っていうそこのアナタ。気いつけなはれや!


でも、そんなこと言うなら売ってよって話なんだけどな

 

・使用権(ライセンス)だけを買うことは出来ないか


ライセンスだけくれ。

ということで今までは代理店のクリプトンでのお話でしたが 、折角なのでこれまでのを含めてZERO-Gへ直接メールで問い合わせてみました。最初からそうしろって話は無しの方向でお願いします😆


Google先生を使いながら、幾度も修正を重ねつつのつたない英語でしたが、通じたようで以下のような解答をいただきました。原文を意訳すると、






「残念ながらこのサンプル素材はとっくに廃止されてるよ。デジタルコピーなんてのは存在しないし、使用権(ライセンス)を発行しようにも著作権法により出来ません。」


!?


2文であっさりと返されるのでした。





※デジタルコピーが云々ってのはなんだろうと思ったのですが、"CD"ではなく"ダウンロード販売"のことかな?「オークションで売っているのを~」と書いて問い合わせたのでもしかしたら「ダウンロード販売されている」と受け取ったのかもしれません?


・まとめ



新品でも中古でもライセンスだけでもダメ」という結果になりました。


うーむ、これは作り手としてどうなんだろう。


あの人が使っているサンプリング素材いいなあー
廃止されているので使えません
・・・

これから手に入れたいと願っている方へは(私を含めて)残念極まりない結果となりました。ただ、古いサンプリングCDにありがちなこととして、他のメーカーが出しているものと同じ音素材が収録されている事があるのでそれを狙うのも手ではないでしょうか?


なお、万が一中古でサンプリング素材を購入した方は商用での利用は避けたほうが無難でしょう。相手は海外になりますので裁判となれば・・・ね?CDとして聞く分には問題ないでしょうが、生殺しを味わう事になるのは間違いありません。


以上
参考にしてくださいね、それでは😆

2017年11月20日月曜日

【DTM】商用向け楽曲販売を始めてみた件【やってみた】

おはようございます!


XAN999です。嗜む程度に音楽を作っているのですが、ふと思ったことがあります。

”私の楽曲は商用向けにも通用するのか”

かねてよりニコニコ動画やツイッターにPawoomusicなどネット上に楽曲を放り込んでいたわけですが、収入に繋がったものは一つもありません。かと言っていざ売り込もうとしても営業活動ができるほど器用ではないし、それでいて多くの人の目に止まることができればなあと高望みしてみたり。そんな事を考えていたところオーディオストックというサイトを見つけました。





・Audiostockとは


Audiostock(オーディオストック)とは、株式会社クレオフーガが運営する国内最大級の投稿型の楽曲使用権販売サイトです。BGM、効果音、ボイス、歌、音楽制作素材のカテゴリからなり音素材を販売、購入できるサイトです。扱われている音素材は全て著作権フリー(ロイヤリティーフリー)です。


簡単に言うと、”楽曲を投稿して購入されたら収益が得られる”とでも申しましょうか。


クリエイターは音楽素材を投稿するだけで良く、例え購入されても著作権の譲渡はされないので権利は自分に残ったまま!後で公開を取り下げることも可能!
買い手は気に入った音楽素材を購入すると、使用権を買うだけなので面倒な権利関係で揉めたりせず使用料を追加で支払う必要もなし!映像コンテンツやゲームに使い放題!



どちらにとってもウィン・ウィンの関係って素晴らしい!!


・会員登録

そんなオーディオストックに私は、”折角音楽をやっているのだから挑戦しますかねぇ”
くらいの軽い気持ちで登録しました。勿論無料です。


なお音素材を投稿するためには本人確認が必要です。私は運転免許証をスキャンしたデータを送りました。保険証でもいけるのかな(未確認)。数日で会員登録完了のメールが返ってきました。意外と早かった。

それと、会員登録時には招待コードを利用すると¥300もらえるので入力しておいて損はないですよ!!

招待コード→「q9TMOIS4Qu8a」

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オーディオストックでBGM・効果音を販売中!

・審査


投稿した素材を販売するには審査をパスする必要があります。主に気をつけなければならないのは至極当然の事ですが以下の点です。

・ノイズが乗っていないか
・曲の冒頭に余計な無音部分がないか
・キチンとフェードアウトされているか
・ループ素材として投稿するなら、違和感なくループさせられているか

審査の段階で弾かれる理由はこうした点だと思われます。何故”思われます” かというとこれら以外に”品質が基準を満たしていないため”という理由があるからです。実際のところその基準が何なのかはハッキリしておらず、ニーズなどを元にして判断してはいるようですがオーディオストック側の都合によるところが大きそうです。

 

・販売開始

一週間ほどで審査結果の連絡が来ます。何事もなければ販売開始となります。


デモ音源と、埋め込みコードがあるので

このように貼り付けることが出来ます。ブログに貼って宣伝したり、共有機能があるのでツイートさせてもいいですよね~

・メリット・デメリット


個人的な見解ですので参考程度に。あくまでも投稿する側の視点での話です。

・メリット

自分で営業活動しなくて良い

素材をストックしておけば後は売れるのを待つだけ

本人確認さえ出来れば登録可能という手軽さ

使用権販売のみで著作権は譲渡されないため投稿後も自由に扱える 

 

・デメリット


いつ売れるかわからない

素材ごとに審査があるので必ず販売開始になるとは限らない

手取りが販売価格の4割(実績によっては変動)と少なめ

販売価格がほぼ選べない



 

著作権の譲渡が行われないのでよくある権利問題をここで解消しているようです。楽曲の著作権譲渡までしてしまうと規約違反だぞと怒られる事があるサンプリング素材への配慮なのでしょう。サンプリング素材を使用して曲を作ることが多い昨今、これは有難い!

しかしその反面、販売価格が選べません。それでいて報酬は販売価格の4割程度です。
”お金じゃねえんだよ!とにかく売れるか勝負してぇんだよ!”という性根で私は登録しているので今のところそこは問題にしていませんが少ないという声もチラホラ・・・


・最後に


大まかな内容を紹介しましたがオーディオストックは登場してからまだ数年なのに8万点以上の音素材が登録されるほどの盛況っぷりです。クリエイターは毎日増えていますのでこれからも注目されること間違い無しだと思います。クドいようですが、会員登録時に招待コードを利用すると¥300もらえるので入力しておいて損はないですよ!!


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ではまた😄